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夷隅准看護師学校




 一口健康メモ インフルエンザ
Vol.1 

 症 状
普通のかぜとインフルエンザは同じではありません
普通のかぜの症状はのどの痛み、鼻汁、くしゃみや咳(せき)などが中心で発熱もインフルエンザのように高くなりません(勿論、例外はありますが)。
ところが、インフルエンザは普通のかぜと同様の、のどの痛み、鼻汁などの症状の他に38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛など全身の症状があります。
特に注意しなければならないのは、小児での肺炎、熱性けいれんなどの他、急性脳炎を併発し、死亡することがあります。また、高齢者や、呼吸器や心臓などに慢性疾患がある人も肺炎等、重症化することが多く死に至ることもあります。

 診 断
インフルエンザの診断は臨床症状等で診断されてきました。勿論今でも診断はつきますが、最近では簡単な検査薬で検査をすることができます。インフルエンザウイルスには大きく分けてA型・B型・C型があり、このうち大流行して問題になるのはA型とB型です。この検査薬は単にインフルエンザに罹っているかどうかだけではなくA型かB型かということも調べることが可能です。

 治 療
ウイルス性の疾患の治療の基本は対症療法です。つまり、個々の症状を緩和するお薬を処方します。また、どの病気でも共通して言えることですが、自宅で体を休めること(不必要に他人と接触しない)は、他の人にインフルエンザをうつさないという意味でも大変重要なことです。一般的には以下のような点に!注意!すると良いでしょう。

@ 早めに医療機関を受診してアドバイスを受けましょう。

A 安静にして、休養をとりましょう。特に睡眠を十分にとることが大切です。

B 水分を十分に補給しましょう。(発熱等で思った以上に脱水しています)

治療薬として「タミフル」が有効ですが、服用による異常行動の発生の可能性が問題になっています。しかし、もともとインフルエンザの症状として異常行動は知られており10〜17歳での異常行動の割合は、「タミフル」を使用した場合は6%、未使用の場合は11%と逆に使用していない方が多いというデーターもあります。したがって、子供がインフルエンザに罹った場合、「タミフル」を使用していなくても、異常行動が起こったときにすぐに対処できるように、目を離さないことが重要です。

 予 防 「インフルエンザにかからない」予防が大切です!
一番効果的な予防は、流行前にワクチン接種を受けることです。ワクチンを接種することでインフルエンザにかからないで済んだり、仮にかかっても重症化することなく軽くすんだりすることが報告されています。
その次に、乳幼児や高齢者の他、疲れていたり、睡眠をしっかりとり、ウイルスがたくさんいるような人混みや繁華街へはなるべく行かない、又はマスク等の着用をして予防することが必要です。(医療機関のスタッフが冬季はマスクをつけているのをご存知ですか?)
それから、実は手洗いが予防には効果があります。ウイルスは空気中に漂っているばかりではありません。いろんなところに付着しているのです。
インフルエンザの流行には気温の低下と空気の乾燥が大きく関わっています。加湿器などを使って適度な湿度(50〜60%)を保つことも予防につながります。

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